2010-03-17

ちょっとだけ


娘が3歳半のとき、弟が生まれました。

年が離れているから楽かなと思っていたら、

娘にとっては大波乱。


お姉ちゃんの夜泣きに赤ちゃんがえり・・

乳児の世話と上の子の世話・・

ほとほと疲れ果て・・

そんなときに、本屋で出会ったのがこの本です。


表紙のなっちゃんの顔が娘に似てるなと

何気なく手にとって、本屋で号泣でした。


つらいのは娘のほうだったんだ

いっぱいいっぱいがまんして、

がんばって、

それでもやっぱりさびしかったんだ

ごめんね ごめんね

娘をいっぱいだっこしました。


ちょっと待っててね

あとでね

そんな言葉が多くなると今も開きます。


「いっぱいだっこしたいんですけどいいですか?」

娘の顔がぱっと輝いて「いいですよ!!」


親子で本当にお世話になっている絵本。

下の子どもが生まれたら

必読絵本かもしれません。


がんばっているわが子がいとおしくなる

おススメの一冊です。

2010-03-08

あの路


いせひでこさんの絵本はどれも好きですが、

最新の「あの路」も、心に響きます。


おばさんにひきとられた少年と

3本足の犬。


ふたりが心通わせてすごした日の

深い悲しみとあたたかさ。


哀しみを共に背負ったふたりの絆。


喜びもかなしみも

いっしょにになう存在がいることの

途方もない大切さを感じます。


胸がせつなく泣けてくる

大人のための絵本です。