2015-08-14

かいじゅうムズング 寺村輝夫

1971年初版。なんと私が生まれる前の本ですが
上の2人の子どもたちには、かなりの頻度で読んでとせがまれる本。

アフリカの動物たち(ニンゲンも含まれます)と大地に
やってくる謎の白い来訪者ムズング。
彼らが持ってきたカー、ガン、道路、プランテーション。。
彼らは敵なのか?味方なのか?そして。。

現代社会をアフリカから見る文明批判の物語。

寺村さんは毎年アフリカを訪れていたようです。
「カミサマのカミナリは、今もアフリカのどこかで鳴っている。」
こんなまえがきにこころ刺されます。

現代文明にどっぷりつかって恩恵に浴している私たちは
簡単には後戻りできないこの世界の現実の前に立ち尽くす思い。

決して自分と無関係ではないこの物語から
逃げずに立ち尽くす経験は、大切かもしれません。

子どもたちは、どんな思いでこれを聞いているのかな。
考えて、感じて、そして決めていこうね。
どうやって生きて行こうかって。

かみさまは、ご自分が作ったすべてをみてこう思われた。
「みんなすばらしい、だいすきだよ!」って。
(ジーザスバイブルストーリーより)

2015-08-13

ワニ 梨木香歩

絵がきれいで子どもが借りた本。
音読しながらワニの滑稽さに苦笑。
何度読んでも答えがでない、
大人のための絵本かも。

仲間を食べてはいけないことが納得できないワニ。
生きているものがみんな仲間だったらいったい何をたべればいいんだ。
結局のところ自分とそれ以外しかないんだ。
そんな自分を進歩的だと思うワニ。

知らず知らずのうちに様々の線引きをして生きている私たち。
どんな線をなぜ引いているのかという地道な問いが
平和という大きなテーマにつながっているように思うのです。
創造主の前に立つとき、一切の線引きから自由にされる、
これが私の立ち位置です。

すべてのものの父なる神は一つです。(聖書 エペソ4:6)