2011-06-27

フランブルさん

スカーリーおじさんの絵本。
1970年代の本なので、私もこれで育ちました。
今は子供たちがお世話になっています。
個性的な登場人物の中でも、
子供たちが大好きなのがフランブルさん。

何をやってもうまくいかない、
ダメな豚のおじさんです。

薬局では薬をこぼすし、
洗濯すれば洗剤いれすぎて泡だらけ、
運転すれば消火栓にぶつかり、
工事中の道路には乗り入れちゃうし・・
最後にはレッカー車で運ばれるのです。

でもスカーリーおじさんの本は優しい。
そんなおじさんをとがめるでもなく(キツネ以外は)
温かく見守っているのです。

「じゃね、フランブルさん。
あしたはきっとうまくいくよ。」

子供たちも今度はどんな失敗をしちゃうのか、
探してはクスクス(ゲラゲラ?)笑ってますが、
やっぱりそんなおじさんが大好きなのです。

私自身も、フランブルさんタイプ。
おっちょこちょいで、イタい失敗はしょっちゅうです。

さんざんだったね、
あしたはきっとうまくいくよ。

自分にも人にも優しくいきたいな。
大笑いしたあとでそう思える素敵な絵本です。

2011-03-23

寝る前のおはなしと震災のこと

shidoのお気に入り絵本
こどもたちのおやすみ前の絵本タイム、
最近は電気を消して創作童話にしています。
shidoの働くくるまブームにこたえてはじまった、
「クレーン車のクレンクレンとブルドーザーのブルタ」シリーズ。
もうかれこれ30話くらいになるでしょうか。
毎晩の登場人物(くるま、ですが)を選んで名付けるのはmahoです。
クレンクレンとブルタとその仲間たちが、
いろんな挑戦や失敗をしながら成長していきます。

東北の大震災のあとは、多くの方々がそうだったように、
私も涙の中で過ごしていました。
祖母の被災している宮城県、
かつてバックパックで回った東北の町々、
実家と沢山の親族・友人たちのいる関東以北をはじめ、
被災地の方々それぞれの大切ないのちと家族を思うと
今も言葉を失ってしまいます。

そんなこのごろ、mahoは創作童話に
被災地を助けに行くストーリーをリクエストするようになりました。
初めはわけがわからなかった「地震と津波」が何を意味しているのか、
彼女なりに、理解し始めたようで親として嬉しいです。

「道が使えないなら、船でみんな(はたらくくるま)を移動させよう。」
「石油がたりなくて大変だから、石油タンカーに乗せていこうね。」
「お家がこわれちゃってるから、クレンクレンがいって持ち上げないとね。」
「人が通れるように道をつくってあげよう。ミサちゃん(ミキサー車)とロッ君(ロードローラー)もね。」

今も多くの方が不眠不休の覚悟でかの地で働いているでしょう。
そこに助けを待つ方々がおられるでしょう。
おはなしの中で、はたらく車たちに被災者を救出し、瓦礫の町を片づけてもらいながら、
子供たちと共に被災地に思いをはせています。

2011-01-28

クレーン クレーン




お料理好きだったshidoも2歳半ごろから「くるま」に目覚め
今では頭の中は「くるま」でいっぱい!

外出するたびに「お~い、クレーン車~、シャベルカー~!」
大きな声で車たちに呼びかけます。

寒空もなんのその、
工事現場の車の前にはりついて離れません。

そんなshidoのお気に入り絵本はやっぱり「くるま」。
でも色とりどりの写真絵本は、個人的にはちょっと苦手・・

で、見つけました!
きれいな「くるま」絵本。

優しいタッチの水彩画で
「僕」とクレーンとお兄さんの交流が描かれています。

毎朝クレーンを待っている「僕」がすごくかわいい。
「大きくなったら僕もクレーンにのりたいな」という僕に
「うん、いっしょにいこう。まってるよ。」っていう答えがいい。

「僕」に自分を重ねて読むのでしょうか。
「ぼくのだいすきなクレーン、ぼくのだいすきなおにいさん!」と
起きて静かにページをめくっているshidoの冬の朝です。