2013-12-09

ペーテルおじさん



ペーテルおじさん

美しく優しいベスコフの絵本。

何でも知っていて
何でもできる
子どもたちの大好きなペーテルおじさん。

おじさんは無償で何でもしてあげる
「与える人」。
だから自分はとっても貧しいのです。

そんなおじさんの家が取り壊されてしまうことになり・・

心が温かくなるお話。
こんなおじさんがいたら子どもたちの心は
優しく耕されるでしょうね。

うちの子は役人さんの
「あ~こらこら」の場面が衝撃だったのか
「あ~こらこら」って来たんだよね!!
って言ってます。

小さかったルッレがおじさんの遺志をついで・・
というラストもしみじみします。
「いつまでも残るものは
信仰と希望と愛です。」
(聖書)

2013-05-15

ぼくがラーメンたべてるとき



病院の待合室で子どもが手にとって一緒に読んだ本。
楽しげな題名だなと思って読み始めたら

場面は、ラーメンを食べているボクから
となりのうちの子、その隣の子、隣の国の子・・と広がっていく。
ただ淡々と。
子どもたちの状況と表情だけがつながっていく。
とても考えさせられます。

「かぜがふいていました。」
この絵本はこんなことばで終わります。

「ママ、たおれていたあの子、助かったかな・・」
しばらくだまっていた息子が心配そうに聞きました。

彼の心はこの絵本のメッセージをうけとったようです。
「どうしたら助かるだろうね・・」
一緒に考えました。


今日も、
ここには気持ちの良い風がふいています。
こんなにも穏やかに。


同じ風にふかれている人達に
せめて、思いをはせることのできる者でありたい。
心から祈る者でありたい。

出会えてよかった絵本です。


『あなたの隣人を、あなた自身のように愛せよ』
「私の隣人とは誰ですか」
ルカ10:27b,29b



2013-02-25

あさになったのでまどをあけますよ


娘にママは何回お引っ越ししたことある?
と、聞かれた。
数えてみたら、小さいのもふくめたら15回。

この絵本のページをめくりながら
胸がいっぱいになった。

被災地をめぐって描かれたという美しい絵、
こめられた願いや祈りも伝わってくるのでしょうか。

あさ、窓をあけたら広がっている大好きなまち。
「やっぱりわたしはここがすき」
といえるふるさとの風景。

私には「ふるさと」といえるようなひとつの場所はないけれど、
心によみがえる大好きな風景の数々は、
そのどの場所もかけがえのない自分の歩みの一頁。

そう、あの場所も。
この場所も。

どんな状況でも、かならず朝はやってくる。
どこにいても、窓を開けたらそこには新しい一日。
そのことを本当にいとおしいと思えました。

子どもたちがこれから迎えるであろうたくさんの朝にも
希望がいっぱい待っているようにと祈ります。

2013-01-18

子どもへのまなざし



今年のママズカフェのテキストはこれにしました
これからお母さんたちとじっくり腰を据えて読んでいきます。

昨年のテキスト
も良書でしたので、その流れで学びたいと思っていましたが、
こどもの愛情タンクを満たすことが人格形成の基礎である、
という点は佐々木先生も一貫して語られているところです。

佐々木正美さんはクリスチャンの児童精神科医。
長年の臨床の経験から、
愛情込めて育てることの大切さ尊さを
優しく語っておられます。
子育てって素敵だと思える一冊。

この本に出会ったのは長女が生まれたころ。
折々に読み返してきましたが、
3人目を育てる今あらためて読み返すと
あらためて味わい深い本です。


人の幸せは
相手の幸せのために自分が生かされていると感じること。
自分の期待を子どもに押し付けるのでなく
子どもの喜びを自分の喜びとすること。

いつの間にか
自分勝手な、自己実現的な歩みになっていないか
はっとさせられる言葉がいっぱい。


みんなで読むと広がり深まるのが楽しいですね。
来月からのカフェも楽しみです。